信頼資本財団について 社会事業を応援する

融資・助成を受ける

LOAN GRANT
非営利団体・社会企業の方へ
LOAN GRANT
パレスチナ・アマル
パレスチナ・アマル
パレスチナ・アマル
パレスチナ・アマル

パレスチナ・アマル

滋賀県、第25期

事業概要

 弊社はパレスチナの伝統工芸品であるパレスチナ刺繍や、ラスト・カフィーヤ(織物)等の輸入販売を行っている。2017年より国連(UNRWA 国連パレスチナ難民救済事業機関)のパレスチナ刺繍プロジェクト「UNRWA・Salafa」の商品を扱いはじめた。作り手は、未亡人や離婚されたような社会的な立場の弱いガザの難民女性300人。失業率の高いガザにおいて、現地の女性たちの貴重な収入源である。

 Salafaは弊社だけでなく、イギリスやアメリカなど5か国との取引をしている。しかし、コロナにより一件の注文もなく、刺繍づくりを続けられるか窮地に立たされていた。そんな折に、カタログハウスにより打診を受け、刺繍ストールの「通販生活」への掲載が決定した。

代表 北村 記世実 氏

 

 弊社のミッションは以下の3つである。
1.パレスチナ製品の販売を通して、現地の伝統や文化を広く紹介する
2.現地の地場産業を保護し、難民女性の自立支援を行う
3.現地で新たに雇用を創出する
 パレスチナ刺繍ストールを広く販売することで、コロナにより、さらに生活が困窮しているガザの難民女性たちに刺繍づくりを続けて頂くことができる。刺繍は彼女たちにとって、貴重な収入源でもあるが「誇り」でもある。この事業を通して、彼女たちの自立支援を行う。

組織情報

法人名

パレスチナ・アマル

住所

滋賀県大津市打出浜2-1 コラボしが21. 1F Biz Base コラボ21 B9

webサイト トップページ
信頼責任者のご紹介・応援メッセージ 更新:2021年4月

その他の情報

佐藤 真紀 さま

 

パレスチナと聞けば、イスラエルとの紛争をまず思い浮かべるでしょう。1948年にイスラエルが建国されると、そこで暮らしていたパレスチナ人は、難民となるか、あるいは占領下で、土地や人権を奪われて暮らすしかありませんでした。

1993年に和平合意がなされて、イスラエルとパレスチナが平和に共存できるのではないかという期待があり、私自身も何か貢献できないかと、日本国際ボランティアセンターに入り、1997-2002年までパレスチナに駐在しました。北村さんとは、その時に出会いました。

しかし、和平合意はしたものの、911(2001年アメリカの同時多発テロ)が起きると、世界は、パレスチナ人を含めイスラム教徒や、アラブ人がテロを企てているといった思いこみやデマで溢れました。

私はイラクでの仕事へと切り替えていきましたが、北村さんは、パレスチナ・アマルを立ち上げてかかわり続けていました。

戦争が続くと、被害にあった人達がいかにかわいそうで、みじめで、ひもじくて援助が必要なのかを訴えます。そうしないとお金が集まりません。でもそのような援助を続けることこそが、パレスチナ人のイメージを固定化し、かわいそうだけでなく、いつかテロを起こす人といった嫌悪感すらも生み出すのです。

何よりも援助を受け続けることは、パレスチナ人にとってもつらいことです。彼らは、本来なら自立できるのに占領によって、さまざまなチャンスを奪われています。

北村さんは、パレスチナ地方に古くから伝わる伝統刺繍を商品化して日本で販売することを主たる業務として活躍されています。いわば、国際社会の大きな力によって作られた不条理な構造でチャンスを奪われた人々に、再びチャンスを与えるという仕事で、ガザの女性たちは生き生きと、働いているそうです。

こういった活動は、国際社会の責任として、続けていかなければいけないことだと思います。

コロナ禍で海外への関心が薄れていますが、こんな時代だからこそ、手作りの商品を介したつながりは大切で、これを作った人たちはどんな人なのかな?と常に考えたくなる、そんな商品開発を期待しています。

藤井 裕子 さま

 

パレスチナの人々は長く自治権を奪われています。住む土地を奪われ、西岸とガザ地区に押し込められています。とりわけガザ地区は、2007年から完全封鎖となり、ライフラインも制限され、仕事も無く、若者には薬物依存者や自殺率も高いと聞いています。このような状況の中で、人々は、糸と針を使って伝統的な模様を刺し込んだ装備品を、古い織機を操り色とりどりの布たちを、オリーブの木からアクセサリーを、土や鉱物から器やガラス製品を生み出します。まさに自然の恩恵(これを資本と呼んでいいのかわかりませんが)から生まれてくるのです。

そして、愚かな政争の犠牲となっている人々の内にある、遥か先祖から脈々と受け継がれてきた豊かな技を、パレスチナ・アマルは、現地に足を運び、様々なネットワークを駆使し、私たちの手元に届けられるよう工夫し、挑戦し、努力しています。

飯野 真理子  さま

 

長年、中東地域、特に紛争が続くシリアやレバノンを見てきました。学生時代にシリア留学したため、その地域にはたくさんの友人がいます。中には、紛争や迫害によって、人生の大切なものを失った友人も少なくありません。故郷を追われ、家も仕事も失った人たちが、最も失ったものは「尊厳」なのではないかとも感じます。

「自分の力で何かをできる」「自分自身で変化を起こせる」と感じられることが、未来への希望であり、明日を生きる力を生むのではないかと思います。パレスチナ・アマルさんが、ガザ地区の女性たちの自立を、刺繍という伝統産業を通して支援することは、女性たちが自らの仕事で生活を切り開くだけでなく、そのことによっての尊厳をつかむことにもつながるのではないかと心打たれました。何より、女性たちが紡ぎ出す刺繍は美しいです。そこには誇りと尊厳があるのだと感じ、それを創り出すことがアラビア語でいう「アマル」=「希望」なのだと思います。そして、こうした取り組みは、他の地域への希望となると信じています。