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株式会社人と音色
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兵庫県、第30期

事業概要

2017 年創業の『ツナガリ Music Lab.』は発達特性のある子どもたちを対象とした音楽教室です。応用行動分析(ABA)の考え方と特別支援の専門性を取り入れた音楽レッスンをオーダーメイドで提供しています。子どもたちは好きな音楽に、自分に合った方法で挑戦するレッスンを通して「チャレンジしてできた」「次はこれをやりたい」自信と意欲が育まれています。現在、神戸北野、神戸垂水、西宮夙川、東京桜台の合計 4 教室を展開。
レッスンシステム:1 回 45 分のマンツーマンレッスン、月 3 回、月謝 25,000 円(税別)
Web サイト:https://www.tsunagari-music.jp/

事業の理念、創業の志など

代表 武藤 紗貴子 氏

 

【理念】ちがいに耳を傾ける。
人や物事に対し大切にしている基本姿勢であり、正解のない教育の世界で挑戦をしつづけるわたしたち自身の思想です。これまでの常識や固定観念に囚われることなくまっすぐ、素直にひとりひとりの今と向き合います。そして、たったひとつの答えに固執することなく視点を変え、別の可能性を考えぬき、つねに変化や成長を楽しむ姿勢を忘れません。
そして、それぞれの視点や感性を尊重し、抱える不自由さにはみんなで向き合う。
わたしたちは、身近な人びとの「ちがい」を発揮できる場所を広げていくことでいつか、みんなのちがいが心地よく響きあう世界を目指しています。

組織情報

法人名

株式会社人と音色

住所

兵庫県神戸市垂水区中道 2 丁目 2-14

ウェブサイト https://hitoto-neiro.jp/
信頼責任者のご紹介・応援メッセージ 更新:2024年9月

その他の情報

小野 邦彦 さま

 
武藤さんとはじめてお会いしたのは、もう5年以上前になります。
NPO法人etic.が運営する「社会起業塾イニシアティブ」という、社会起業家育成のプログラムに、私はメンターという立場で、武藤さんは2019年度の塾生として参加していました。卒塾後も、折に触れオンライン、オフラインをまぜておしゃべりする機会をたまに持っています。
多くの方が、武藤さんの資質として柔らかな人当りと、これをやり抜くという意思の強さを挙げるのではないかと予想します。私もそれはすばらしい美徳だと思うのですが、それに加え5年にわたる交流の中で度々うならされるのは、修正能力の高さです。いろんな壁にぶつかりながらも、とても柔軟に、軽やかに修正して、しっかりと前進しているようにお見受けします。
世の中には、日に日に上に伸びてく、オクラのようなタイプの起業家もいます。武藤さんは、そのタイプの起業家に比べると短期的な速度は及ばないかもしれない。だけどキュウリのように、地面を這ったりまわりに頼ったりしながらツルを伸ばし、結果的に、しっかり日光を浴びて自分を表現している。そんな印象を持っています。
これからも、柔らかな強さをもった経営者として事業を展開されていくのを楽しみにしています!

白井 康太 さま

 

今回、「人と音色」の広報PRおよび事業戦略設計のサポートとして関わらせていただきました。事業計画や今後のブランド戦略、さらに11月に開催される「ひときわ音楽祭」の広報計画を基に、事業全体の広報PRのあり方を一緒に考えさせていただきました。

 

私は普段から広報PRのプロとして、イベント設計に携わることが多いですが、その中でも重要だと感じるのは、テーマ設定と、関係者に対する誠実さ(インテグリティ)です。今回サポートさせていただいた「ひときわ音楽祭」においても、イベントのテーマや、ステークホルダーに対する誠実な姿勢は非常に印象的で、見習うべきものがありました。

 

このイベントを継続していくことは、貴団体の存在意義を示すと同時に、ステークホルダーとの対話、つまりPR活動ができていることの証明にもなります。継続のためには、本イベントの収益化が今後の重要な課題であり、次のステップとしてその解決策を見つけるための仲間を見つけることが必要だと思います。

 

本イベントの収益化の検討は、単にイベント運営にとどまらず、貴団体全体のビジネスモデルを考えるための第一歩となるはずです。ビジネスモデル全体を見直し、今後の持続可能な発展に向けた体制を整えることで、より多くの人々に影響を与え続けられる団体へと成長することを引き続き応援しています。

能島 裕介 さま

 

 私は人と音色の活動に強く共感し、心から応援しています。発達に特性のある子どもたちの自己肯定感を育む音楽教室というコンセプトも非常に素晴らしいものですし、代表者である武藤紗貴子さんの活動に対する情熱にも心を動かされています。  2023年には東京に新たに教室をオープンさせるなど、活動も着実に発展しているものと思われます。このような教育の取組は教室などのハード面の整備も重要ですが、それ以上にプログラムを実施する指導者をどのように確保していくのか、そのような指導者をどのように育成していくのかなど人材面での諸施策が極めて大切です。この点、同社はしっかりと人材を確保しつつ、その育成も丁寧に行っているものと思います。そのため、あまりに急速な事業拡大は適切ではないと思いますが、武藤さんはそのことも十分に理解し、事業発展と人材育成のバランスを上手に調整しているように感じます。実際、同社の教室に通う子どもたちの変容も極めて良好であり、生徒の数も確実に増加しています。
 また、音楽教室の運営だけでなく、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントと共同したオリジナル楽器の開発や他の団体、企業などと連携したイベントの開催など、事業の領域も広がっています。今後の同社の展開はさらに面白いものになると確信しています。