信頼資本財団について 社会事業を応援する

融資・助成を受ける

LOAN GRANT
非営利団体・社会企業の方へ
LOAN GRANT
TERA Energy株式会社
TERA Energy株式会社
TERA Energy株式会社

TERA Energy株式会社

京都府、SB融資

事業概要

エネルギー事業を通じて社会貢献に取り組む寺院をサポートすることを目的とします。また自然エネルギーを推進し、気候変動問題の解決と環境保全へ貢献します。
寺院は地域の人々により運営されてきた公の施設です。電気料金の一部を宗教法人にサポート費として還元することで継続的な資本を地域に生み出し、寺院コミュニティの周辺の人々でその使途を考える場を創出することにより、地域に良い経済循環を生み地域が活性化することを意図しています。全国に7万ある寺院コミュニティが主体的に社会課題に取り組めば、社会をより良く変える力となり得ます。地域と共に歩み続ける寺院をサポートすることが、安心して暮らせる地域づくりにつながると考えます。

事業の理念、創業の志など

代表 竹本 了悟 氏

 

仏道に生きた近江商人の<三方よし~売り手よし、買い手よし、世間よし>に<未来よし>を加えた<四方よし>の精神を大切にします。
未来よし:100年後の子ども達の安心・安全な暮らしを守るために自然エネルギーを推進します。
世間よし:豊かなつながりを紡ぐお寺や慈善団体をサポートすることで、安心・安全な暮らしを守ります。また、エネルギーを地産地消することで、災害に強く、より豊かな地域づくりへ貢献します。
買い手よし:お得な料金プラン、電力の見える化、高齢者の見守りなど、多様なサービスでより豊かな暮らしをサポートします。
売り手よし:僧侶としてきちんと誰かの役に立つことが、私たちの大きなよろこびです。

組織情報

法人名

TERA Energy株式会社

住所

京都市右京区西京極堤外町18-124

webサイト https://tera-energy.com

その他の情報

融資完済にあたっての言葉 -TERA Energy株式会社 代表取締役 竹本了悟

信頼資本財団の皆さまに支えられて

 

 お商売の事を全く分からないまま、ただただ非営利活動への経済循環の仕組みを作りたい一心で新電力会社を起業したのが2018年6月でした。出資金だけでは十分ではなかったので銀行から資金調達しようと考え、取締役の一人がA-KIND塾生だった事もあり、信頼資本財団のソーシャルビジネス共感融資の2000万円枠に応募しました。面談の際、自分自身の無知さ加減に愕然としました。「粗利率はどのくらいですか?」といった、ビジネススキームを語るうえで最も基本的な事(当時はその様な認識さえもありませんでした。まさにど素人!)にも答えられなかったのです。背景には、当初、支援していただいていた新電力会社の作成してくださった事業計画書を鵜呑みにして、自分たちで作成した部分は無いに等しい状態だったことがあります。この面談を終えて、これではダメだと自分たち自身で事業計画書を作り直すことから始めました。その際には信頼資本財団の皆さまに沢山の時間をかけて、非常に手厚い支援をしていただきました。そして、半年ほどかけて何とか融資をいただける事になりました。この時間がなければ、とうの昔に破綻していたと思います。お商売のイロハのイを手取り足取り教えていただき、感謝してもしきれません。
 また、事業の上手くいかない時期、熊野さんをはじめ関係の皆さまから励ましやご助言をいただいたことは、大きな心の支えとなりました。信頼デイのイベントに参加した際、休憩時間に日々の業務に疲れ切っていたので廊下のソファに座り込んでいました。その姿を見て熊野さんが柔和な表情で温かな声をかけてくださいました。しんどい時期にこそ、お声掛けいただけたことは、思い出しただけでも目頭が熱くなります。
 信頼資本財団を通じたつながりには、色々な面で温もりを感じています。これからもこの信頼のつながりを大切に紡ぎ育みながら、安心できる居場所づくりを目指して励んで参る所存です。

 

信頼責任者のご紹介・応援メッセージ 更新:2024年8月

小坂 興道 さま

 

 TERA Energyの設立が2018年ということですから、いつの間にやらもう6年目となるのですね。
 設立当初は趣旨にこそ賛同したものの、上手く経営していけるのかどうか甚だ不安だったのを覚えています。なぜなら、宗派を問わず、修行や研修といった僧侶の育成過程では寺院の経営学のようなものは無いからです。宗旨や教義といったものはとことん仕込まれますが、寺院の運営の仕方なんて教わらない。それぞれのお寺に帰ってから師匠のやっていることを見よう見まねで踏襲することがほとんどです。だから、なべて僧侶は寺院運営が上手くはありません。僧侶が起業することを無謀とは言わないけれど、かなりハードルが高いのも事実とは思ったものでした。
 しかしながら、コロナ禍や電気代の異常な高騰を経ながらもここまで健全な経営を続けてきたことに心から敬意を表するものです。
 電力会社にとっての逆境の中で「電気代が安い」だけで選ぶのではなく、企業の理念や在り方で選ぶということの意義が改めて明確になったと感じましたし、市場変動制を維持し、大手電力が新規客を断らざるをえない状況下でも顧客獲得を成し遂げた経営判断は素晴らしいと思います。
 こうしたTERA Energyの企業努力はもちろんのことながら、ここまでの支援をし続けてこられた信頼資本財団の力も非常に大きかったものと思います。信頼責任者の私のところに届く定期メールでのアドバイスにもなるほどとうなずくところが多かったです。今回晴れてソーシャルビジネス共感融資の全額を返済できたとのことで、一つの大きな区切りになったことと思います。
 これからもTERA Energyのますますの発展と、TERA Energyの理想とする四方良しが広がっていくことを祈ります。

 

野呂 靖 さま

 

 テラエナジーの取り組み、2018年の創立から一貫して応援しています。当初は電力業界の種々の環境変化のなかで様々に模索していた段階であったかと思いますが、直近では黒字化を達成し、顧客数とともに寄付先のほっと資産団体も93団体と大きく発展をしています。こうした一定の利益とその還元は持続的な社会構築のためにもきわめて重要なことと思っています。
 ポストコロナにおける新しい社会のあり方が論じられるようになるなか、自死・貧困問題などさまざまな社会的課題は依然として大きな問題となっています。なかでも若年層女性の自死者数は深刻化しており、支援の取り組みをサポートする仕組みづくりの意義はますます大きくなっていると思われます。テラエナジーの寄付付き電気の取り組みは、そうしたサポートを社会にビルトインするものでありきわめて重要です。環境問題と社会問題という位相の異なる課題の両方を同時に見据えるテラエナジーの取り組みを応援しています。

 

廣谷 ゆみ子  さま

 

 浄土真宗本願寺派の僧侶をしております廣谷ゆみ子(法海)と申します。TERA Energyの信頼責任者をお引き受けして、早くも6年の月日がたちました。今は祇園祭り真っ只中の京都で、地球の気候温暖化を身をもって体感している毎日を過ごしています。
 ところで、最近よくサスティナブルというワードを耳にします。あまりにさらりと使われるので、聞き流してしまいがちですけれど、日本語では持続可能という意味です。だから考えてみれば、「持続可能な」とか「持続可能にする」という言葉は実はそう簡単に使われる類いの言葉ではないような気がします。一過性のイベントや形だけの企てでなく、長期的に持続しながらそれを可能にする施策であるからです。
 テラエナジーの取り組みは、人間ばかりではなく、地球上の生命体を守るという大きな課題を未来に向かって持続していくことです。安心で安全な暮らしのために、今後も社会貢献活動をまさしくサスティナブルにサポートしていくTERA Energyの力強い歩みを、これからも心から応援していきたいと思っています。