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Home シンライノコトバ 年末のごあいさつ
皆さまに今伝えたい、知ってほしい財団からのメッセージ
2021.12.28

年末のごあいさつ

本年も無事業務を終えることができました。
多くの皆様に支えていただき、叱咤激励をいただきました。
ありがとうございました。

 

今年は初めて職員研修旅行を実施しました。
二つの小学校跡を訪れました。

 

一つは、宮城県石巻市立大川小学校。
2011年3月11日に発生した地震の約50分後、新北上川を遡上した津波により児童74人
教師10人が亡くなった河岸の小学校です。

震災遺構としての入り口
趣向を凝らした校舎が大事にされていた日々を物語る
校庭裏山に津波到達地点を示す白いボードが立っている
小学校前、この日の穏やかな北上川

もう一つは、福島県浪江町立請戸小学校。
同じ地震で校舎2階まで津波が到達しながら、1人の犠牲者も出ませんでした。しかし、福島原発事故により帰還困難地域になった海岸の小学校です。

震災遺構としての入り口
確かに学びと暮らしがあった
津波は2階の床まで
すべてを持っていかれた教室の向こうで原発事故対応が動き続けていた

いずれも今は震災遺構となり、そこで学ぶ子供たちの声が二度と響くことのない校舎や敷地を歩いていると、子供たちの恐怖、先生や保護者の焦燥感や絶望が押し寄せてくるようでした。

 

人災を無くし、天災に備える。
そのためにも、日々、人や自然とどう豊かな関係を築いていくか、常に心がけ、行動していくことが大事だと、皆で再認識をする研修旅行となりました。

 

来年も引き続き、役職員一同、力を合わせ、人と人の良質な関係性「信頼」もまた資本になる社会を目指してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

2021年12月28日
公益財団法人信頼資本財団
役職員一同