シンライノコトバ皆さまにいま伝えたい、信頼資本財団からのメッセージ

2019.01.07

満10年目を迎えて



新年 明けましておめでとうございます。
信頼資本財団は、1月7日で満10年を迎えました。

設立前年の2008年は、リーマンショックで信用収縮という言葉が一気に広がった年でした。
近代は、契約という信用を基盤に拡大拡張してきました。
その信用が収縮するということは、近代社会の仕組みそのものが収縮したということであり、基盤崩壊を意味しました。


金融資本主義は、信用社会の上に成り立っており、全てを経済価値に置換してきました。
時間ですら経済価値に置き換えられた結果、労働を資本の優位に置いた共産主義もまた飲み込まれていきました。
リーマンショック前から、その金融資本主義の問題点は膨れ上がっており、象徴的に起こったリーマンショックによって崩壊の兆しがはっきりと姿を現した以上、新たな資本に対する考えが必要だと思いました。
その資本は、数値化できない資本でなければならず、人と人が感じ合うものでなければならないと考えた時、以前から意識していた信頼という価値を資本にしていく社会への挑戦を決め、賛同してくれる仲間を集め「信頼資本社会」の提唱を始めました。

折しも、極小の会社から始まった私が代表をつとめるAMITAが創業30年目に株式公開した時のキャピタルゲインが手元にありましたので、それを世間に還元できればとの思いもありました。

この挑戦で取り組んできたことは、言うまでもありません、「人間は信頼できる!」ということの証明です。 
人類は、裸のままであれば動物の中でも弱い動物です。
その弱い動物が生存確率を上げるために選んだのが社会的動物になることでした。
食べ物を仲間と分けあい、育児も分かちあうことで共感や互助という社会性を高めました。
従って、その「社会性=人間性の増幅」の仕組みづくりが重要だと考えています。
仕組みづくりの事業資本として、信頼できる人・モノ・金・情報を集めること、つまり、魅力ある事業目標の下、具体的に参画できる人や出資できるお金や具現化するために必要な機能や情報を集め、これを再構築し、新しいニーズを獲得して、収益化できることを証明すれば、信頼を資本にした資本主義が確立できるのではないかと挑戦してきました。
信用が収縮した社会に人間性の良心が増幅できる進化の構造をつくることができれば、信頼資本社会になるのではないかとの考えは、今も変わりがありません。

次なる10年は、信頼資本を資産化する道を模索し、更に多くの仲間と信頼資本社会を拡張していく時代にしていきたく、これからも共感やご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

 

2019年 1月7日 満10年目を迎えて

信頼資本財団 理事長 熊野英介