テロを止める。紛争を解決する。
NPO法人アクセプト・インターナショナル
難民や飢餓、子どもや女性の人権侵害といった問題の根源にあるテロや紛争をなくさない限り、世界は平和になりません。
私たちは「アクセプト(受け入れる)」という理念の下、いわゆるテロリストになってしまった若者の生き直しを糸口に、テロや紛争の解決に真正面から挑む世界でも数少ないNGOです。
<信頼資本財団からのお知らせ>
新たな事業への組換えのため現行の共感助成は2025年2月末をもちまして終了いたします。
これに伴い、マンスリー寄付の新規お申込みは、2024年5月31日で受付を終了いたしました。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
団体・法人の全事業内容
1.武力ではなく 対話 によりテロや紛争の解決を目指しています。
テロや紛争により、世界中で年間およそ15万人の命が奪われています。
こうした問題に対して、世界各地で軍事的な取り組みがなされてきました。しかし、それだけで問題を解決することはできません。
だからこそ、私たちは武力ではなく平和的な手法で、テロや紛争のない世界の実現を目指しています。
2.紛争地では若者が”憎しみの連鎖”に巻き込まれています。
活動地の一つであるソマリアでは、いわゆるテロ組織によるテロ行為や住民に対する暴力、支援物資の搾取が続いています。
テロ組織は紛争、干ばつ、飢餓、という絶望的な環境を生きる若者たちの怒りや不安に付け入り、組織へと勧誘しています。
3.若者が武器を置き、人生をやり直せるように。
私たちは、紛争に巻き込まれてしまった若者が武装勢力から抜け出すための支援に加え、カウンセリングや基礎教育、職業訓練を通して、彼らが平和の担い手として社会に戻るための支援を行なっています。さらに、世界中の紛争当事者が暴力から離脱するための国際規範の制定に向けた働きかけを行なっています。
4.これまでの活動により確かな経験・実績を築いてきました。
私たちはこれまで、ソマリアやイエメン、ケニアなどにおいて、いわゆるテロ組織からの投降兵、逮捕者、戦争捕虜に対して、包括的な脱過激化・社会復帰支援を行ってきました。
これらの活動により累計500名を超える人々のテロ組織からの投降を実現するとともに、2,690名以上の若者を受け入れ社会復帰を支えました。
5.私たちの活動は皆様のご寄付により支えられています。
様々なリスクのある紛争地での活動は、公的な資金や民間からの助成金を得ることが難しく、ビジネスによる解決も困難です。だからこそ、寄付などの極めて独立性の高い自主財源の拡大が欠かせません。
1日でも早く、1人でも多くの若者が武器を置き、人々の命を救っていくため、あなたの力が今まさに必要です。
ご寄付の活用内容
1.脆弱な若者がテロ組織や武装勢力に加入するのを防ぐ取り組み
経済的・社会的に脆弱な立場に置かれている若者は、テロ組織や武装勢力に加入せざるを得ない状況に追い込まれてしまうことがあります。私たちは、収入創出支援や紛争予防ワークショップ、ライフスキルトレーニングなどを通して若者をエンパワーメントし、若者がテロ組織や武装勢力に加入してしまうのを防ぎます。
2.紛争に加担してしまった若者が武器を置き、社会に復帰するための支援
紛争に加担してしまった若者が、武器を置いて平和の担い手として社会に戻れるように支援しています。武装勢力からの離脱をサポートするとともに、投降兵や受刑者などに対してケアカウンセリングや基礎教育、職業訓練などの包括的なエンパワーメントプログラムを提供して社会復帰のための支援を行なっています。
3.紛争の当事者と地域社会との和解に向けた取り組み
紛争に加担してしまった若者への支援だけではなく、被害者や地域社会に対しても緊急人道支援などを行なっています。さらに、元戦闘員が地域社会に貢献する場創りや、元戦闘員と地域社会の住民との対話セッションの実施などを通じて、紛争の当事者と地域社会との和解を促進しています。
4.世界中で若者が暴力から離脱するための国際規範の制定に向けた取り組み
紛争の当事者の多くは、未来を担う若者であり、紛争に巻き込まれた背景を持つからこそのユニークな可能性があります。私たちは、彼らが平和を構築する上で重要な存在であることを国際社会に訴えるとともに、彼らが武器を置いて平和の担い手として生きるための支援を世界的に加速させるため、国際規範の制定を目指しています。
5.海外事業で培った経験を活かした日本国内での取り組み
海外事業で培った知見やネットワークを活かし、真に誰一人取り残さない世界を目指して、特に取り残されがちなイスラーム教徒を中心とした在日外国人への生活・相談支援や、居場所のない非行少年・少女への包括的な更生保護支援などに取り組んでいます。
事業報告<2023年9月~2024年8月>
皆様のご支援のおかげで、平和の担い手を増やし、憎しみの連鎖をほどくための取り組みを加速させることができました。
1.実施内容
ソマリア、イエメン、ケニア、インドネシアにて、テロや紛争に巻き込まれてしまった当事者が、武器を置いて社会に戻るための支援を届けました。さらに、彼らが地域社会に貢献する場創りなども行い、和解の醸成にも繋げました。また、脆弱な若者が武装勢力に加入するを防止するための取り組みも行いました。日本国内では、非行少年への居住支援を開始しました。また、コロンビアやパレスチナにおける取り組みも新たに開始しました。
2.事業成果
海外では、テロや紛争に巻き込まれてしまった当事者約2000名が、武器を置いて社会に戻るための支援を提供できました。さらに、彼らが地域社会に貢献する場創りなどを通じて、紛争の当事者と地域社会の和解を醸成し、憎しみの連鎖をほどいてきました。また、武装勢力への加入を防止するため、約300名の若者に職業訓練などを実施できました。日本国内では、非行少年20名を新たに受け入れ、様々な支援を届けることができました。
3.今後の課題
これまでの事業地と、新たに取り組みを開始したコロンビアやパレスチナなど、現場での活動をより推進するため、助成金や寄付など多様な財源を確保し、インパクトの最大化に尽力していきます。また、武装勢力の戦闘員などの当事者と最前線で向き合ってきた知見を国際社会に還元し、日本から平和の実現に貢献するべく、世界中で若者たちが暴力から離脱するために必要な国際規範を2031年までに制定すべく、本格的に動いていきます。
法人・団体名 |
NPO法人 アクセプト・インターナショナル |
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代表者 |
永井 陽右 |
住所 |
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1丁目11-5 日本橋吉泉ビル3階 |
電話 |
03-4500-8161 |
メール |
public_relations@accept-int.org |
ウェブサイト / SNS | https://accept-int.org/ |