１．実施内容

• ネオニコチノイド系農薬問題部門の公募助成8件、同部門の企画助成1件、エネルギーシフト部門の企画助成7件、東アジア環境交流部門の企画助成1件、および上記3部門にこだわらない少額・簡略なスポット助成1件への支援を行なった。
• 前年度に続いて独自セミナーFuture Dialogueを3回開催し、新たなファンドレイジング5年計画を策定しつつ助走を始め、スマホ対応を兼ねてウェブサイトの全面更新を進めた。

２．事業成果

• ネオニコチノイド系農薬問題部門：映画上映会／水田測定と生きもの調査／農業者の尿検査／マウス胎子・新生子の神経発達影響／自然止水域の汚染と絶滅危惧水生昆虫の関係／浜名湖流域の流出源特定／有機食材によるデトックス／地域のオーガニック給食推進／生協ネットワークによる脱ネオニコ施策推進など。
• エネルギーシフト部門：原発に頼らない地域振興プラン、子どもの乳歯中ストロンチウム測定、東電福島第一原発の独自空撮、日米の高速炉開発に関する国際シンポジウム、核燃料サイクル計画をめぐる映画制作、野生ニホンザルの放射線被曝影響（福島）、原子力の気候変動脆弱性調査など。
• 東アジア環境交流部門：在来種・固定種の種子保護を日中韓台4地域で社会課題とするための共通プラットフォーム構築準備など。
• その他、ネオニコに関するDVD教材の共同制作、助成先の活動情報を含む独自のFacebook発信148本など。

３．今後の課題

• 有望な企画を掘り起し選び出す“キュレーター”機能と、資金援助や伴走支援により企画の取り組み主体を育てる“インキュベーター”機能を強化する。
• 助成先の目標達成を後押しする従来の事業目的に加えて、abt自身が黒子から前に出る“見える化”を進め、新たな寄付者獲得にもつなげる。
• 前項の一助として、abtとともに考え動く共感コミュニティを育成する。
• 個人の継続寄付・単発寄付に加えて、大口・中口、企業、遺贈といった新しい寄付領域にも挑戦する。