企画・活動に参加する

PARTICIPATION
みなさんへ
PARTICIPATION

「信頼Days」とは?

私たちのミッションは、望まない孤立を生まないために社会関係性を深め広げることです。 その促進のために、各地の人が集まる「信頼デイ」を2022年までの10年間、京都で開催してきました。 2023年からは、「信頼Days」として、各地の希望者が主催者となって開催する形に移行しました。

「信頼Days北九州」を開催しました

【開催の記録】

まちの「文脈」を呼吸する二日間

序章:風景と身体が共鳴するとき
大阪大学で都市計画を専門とする木多道宏教授は、「人間と環境はともに進化し発展する」といいます。まちとは、そこに暮らす人々の記憶、営み、そして無数の感情が地層のように積み重なり、目には見えない「文脈」となって、私たちの身体に語りかけてくる生命体のようなものです。まちを生命体として共に進化するものにできるのか?それとも無機物的なものとしてとらえるのかは、一人一人がなにげないまちの風景に、どれだけの意図や意味、記憶を感じ取れるかにあるのではないでしょうか?

2025年12月13日からの2 日間。私が参加した「信頼Days北九州」は、まさにこの見えない文脈を全身で浴び、まちの呼吸と自らの呼吸を合わせるような時間でした。信頼資本財団の各地の仲間が手を挙げて、地元や活動地域をフィールドとして主催者になる信頼Daysは、その主催者がまちやそこにいる人々と日々の日常をどう過ごしてきたかが参加メンバー一人一人に溶け込んでいくそんなイベントです。その奥にある「確かな熱」「人々の工夫と行動」に触れたとき、この場所で芽吹きつつある未来の輪郭を捉え、日本全体の未来の芽として感じることができました。信頼Daysに参加すると「好きなまちと好きな人」が増えていく、そしてそのまちにまた行きたくなる。今度は家族や大切な人と訪れたくなる。信頼Daysの参加の中で、何か災害が起きた時に思いを馳せる、行動に移したくなる自分事が増えていく。こうした先に私は未来を感じています。
___________________
DAY1:知識が「自分事」へと変わる瞬間  会場:cafe causa(小倉北区浅野)

初日の会場、小倉駅から徒歩数分の場所にある「cafe causa」に足を踏み入れると、そこには「整えられた会議室」にはない、独特の湿度と匂いがありました。人々の記憶の質感があるここは、まちを変えようとする企みが発酵する場所です。オープニングで語られた信頼資本財団・川島理事長と熊野英介ファウンダーのお話は、単なる概念の話や講義ではありませんでした。「信頼」という見えない資本が、いかにして孤立を防ぎ、社会を温めるか。そのメッセージは、この日の発表者の内容に全て内包されていくように感じました。続いて北九州のキーパーソン遠矢弘毅さんの場づくりの話、ソシオファンド北九州の活動紹介、彼らが伴走する「街の事業家」の実践についてです。 綺麗な成功譚ではありません。時に傷つきながらも、目の前の誰かのために汗をかく。その圧倒的なリアリティを前にしたとき、私たちの知識は「情報」であることをやめ、痛みや熱を伴う「自分事(ジブンゴト)」として身体に取り込まれていきました。 その後の懇親会も含めて、会場にあったのは、同じ時代を生きる当事者としての静かな共振でした。
____________________
DAY2:不合理という名の「誇り」を歩く  場所:門司港・清滝エリア

二日目の朝、海峡からの冷たい風を受けながら、私たちは門司港の裏側、清滝エリアへと向かいました。駅に到着してすぐに出会う「旅立ちの鐘・幸運の泉」に代表されるように、ずっと以前のこのまちは港町としてどれだけ「無事を祈る願い」の中で息づいていたまちであるか、過去の情景に思いを馳せることになります。北九州のキーパーソン相浦圭太さんがまちの仲間たちや場と参加者をより近い距離となるように企画、アテンドしてくれたまち歩きは、門司港駅をスタートし、1時間半ほどかけてまちを散策します。栄町商店街での島田酒店の活動やMOJIOJIの活動、清滝の丘陵地域の空き家活用、ゲストハウスPORTO、リノベ団地の門司港団地1950といったまちあるきコースと人々との出会いによって、相浦さん自身がこのまちとどう生きてきたかを私は知ることができました。
まちにある工夫と息づかいに、未来を感じつつ、相浦さんという人がいなければ、私一人でこのまちに観光できただけであったならば、一つ一つの景色とその意味合いが本当に違うものだということを感じながらまちを歩きました。 そんな相浦さん自身が館長として運営する「ZATTA ZISSE」は大人と子供が入り乱れる混沌としたごちゃまぜの場だからこそ、それを成立させるためのところどころにある仕掛け、設計が参加者を引き込んでいきます。「不合理だからこそ、愛おしい。手間がかかるからこそ、関わりが生まれる。」このまち歩きで出会った人や場に共通するのはそんな言葉でした。二日間のプログラムを終えたとき、私の心にあったのは、幸福感を運んでくれる「未来の芽」にふれた喜びでした。また早くこのまちに家族とともに訪れたい。次回の信頼Daysも参加したい。そんな気持ちでいっぱいとなる二日間でした。

執筆:信頼資本財団フェロー 宮崎要輔

 

【snapshot】

   

   

    

 

【実施スケジュール】

【1日目】
・熊野英介当財団ファウンダーの話 ・あらゆるシーンで活躍中のプレイヤーが集う「カフェ カウサ」にて、オーナーである遠矢弘毅さんによるまちづくり・リノベーションの話
・「ソシオファンド北九州」が支援してきた「街の事業家」の活動紹介
※信頼Days北九州主催メンバー遠矢さんや当財団理事山口典浩等、有志が出資・運営するソシオファンド九州は、地元で活躍する事業家に投資、伴走して10周年。
・「カフェ カウサ」で懇親会

【2日目】
・北九州市内である門司に移動し、門司港清滝地区の栄町商店街島田酒店やMOJIOJIの活動、ゲストハウスPORTO、門司港団地1950を見学
・フリースペース「ザッタジッセ」にて、門司での取組みをシェア
※「ザッタジッセ」は、今回の主催メンバーの一人である税理士相浦圭太さんが運営、起業家支援の様々な取組みの他、フリースクールなどにも開放している場。
・解散後、希望者は相浦さんによる関門(門司対岸の山口県下関市も含めた地域)の観光案内

これまでの開催地

信頼Days静岡県掛川 2025年2月22-23日
信頼Days京都 2024年11月3日
信頼Days福岡県大刀洗町 2024年10月5-6日
信頼Days福岡県大刀洗町 2024年10月5-6日
信頼Days青森 2024年6月16日
信頼Days秋田 2024年6月15日
信頼Days関西 2023年11月4日
信頼Days奈良 2023年9月16-17日
信頼Days栃木県那須 2023年7月5-6日
信頼Days栃木県那須 2023年7月5-6日