
特定非営利活動法人
プラットファーム
プラットファーム
神奈川県、第35期
事業概要
児童虐待など、不適切な成育環境で生活をしている子どもの命と心を支えることを目的に活動を開始。
❶私設図書館というかたちの子どもの居場所運営事業
❷衣食住を補完する生活サポート事業
❸子どもの家庭生活を支援する訪問看護事業
❹孤立を防ぐ多世代交流事業
❺普及・啓蒙事業
の大きく5つを行っている。
事業の主となる私設図書館は、子どもは誰でも無料で出入りができるように開放し必要な情報と安心できる時間、信頼できる人との関わりを育む機会を提供している。神奈川県横須賀市内に3か所、有志の手により関東に述べ16か所に展開し、困り感のある子どもには、食支援・学習支援・病院付き添いなど個別の生活サポートを行っている。
Web サイト:https://platfarm.org/
事業の理念、創業の志など
代表 北川 幸子 氏
当活動は、生きようとする子どもの力を信じ、子どもの力や本来備わっている思いやりや助け合える勇気ある行動を引き出す環境をつくることに立脚している。子どもを庇護される存在として一方的に支援をするのとは異なり、ひとりの人として対等に関わり、子どもの人権、子どもの意見表明の機会を整備することで結果的に虐げられ搾取されることなく、成長する過程に必要な資源と力を適切に得て人として成長できる。それを保証することが社会の機能であり大人の役割だと考えている。
● VALUE:子どもの力を信じる
● MISSION:0~10歳の子どもの命と心を支える仕組みをつくる
● VISION:虐待など困難な家庭環境でもすべての子どもが生きれる、リラックスした社会
組織情報
| 法人名 |
特定非営利活動法人プラットファーム |
|---|---|
| 住所 |
鎌倉市御成町3-10 鎌万ビル2F A |
| ウェブサイト | https://platfarm.org/ |
その他の情報
塩谷 茂さま
本事業は、地域に存在する潜在的な子どもの困難を早期に捉え、適切な支援につなげるための新たな社会的仕組みを構築する取り組みであり、児童養護施設の立場からも、地域全体の持続可能性に寄与する重要な事業であると考えます。
まず、地域の多様な主体が緩やかに連携し合う仕組みを整えることにより、子どもの安全・安心を支える「地域の生態系」が強化されます。これは、子どもの困りごとを早期に発見し、重篤化する前に支援につなげるための基盤として機能し、地域の自然資本(子どもを育む環境そのもの)を豊かにするものです。児童養護施設においても、地域の包容力が高まることで、入所前の早期介入や退所後の安定した生活環境の確保が容易になるなど、長期的な支援の質向上が期待できます。
また、本事業では、支援者同士の信頼、支援者と利用者との信頼、そして支援を受けた子どもや家庭が社会を再び信頼できるようになる「信頼の循環」が重視されています。このプロセスは、人と人の良質な関係性を育むものであり、人間関係資本の増幅につながります。児童養護施設の子どもたちにとって、地域の中に信頼できる大人や居場所が増えることは、社会参加や自立に向けた重要な基盤となります。
さらに、本事業は不登校、発達特性の困難、家庭内の孤立、虐待の前兆など、既存の制度では支援につながりにくい子どもたちを対象とする点に大きな意義があります。地域の多様なつながりを活用し、程よい距離感で継続的に関わる仕組みを整えることにより、子どもが制度の網目からこぼれ落ちることを防ぎ、より包括的で持続可能な支援体制を形成します。
以上の理由から、本事業は、自然資本および人間関係資本の双方を強化し、児童養護施設を含む地域社会全体が子どもを支え続けられる「持続可能な仕組み」を構築するものであると考えます。
長野 友子さま
特に、潜在的に支援の届きにくい子どもたちを支えるためには、地域の人々やさまざまな関係者との関係性の質を高めることが不可欠です。子どもたちの困り感を早期に見つけ、気軽に相談できる環境を整え、適度な距離感を持ちながら継続的に関わることが求められます。こうした取り組みを通じて、地域の中における子どもと大人、大人同士、行政や事業者間といった多様な関係性を築き、信頼し合える社会の基盤を強化しています。
また、この事業によって支えられた子どもも大人も、やがては周囲の人々を支える存在や、事業の理念や活動を伝える役割を担っていく可能性が高く、一方通行の支援ではなく、自然資本と人間関係資本が循環し、拡大していく持続可能な仕組みであると確信しています。こうした循環が、新たな信頼とつながりを育み、未来にわたって地域社会と子どもたちの幸せを支え続ける基盤となるのです。
松本 裕 さま
この度の事業は、家庭にいる子どもたちの命と心を支えることを、これまで社会が気付いていなかった方法をもって実行する事業であり、新しい価値を創造する取り組みであると考えています。
社会には、不登校、子どもの自殺、発達障害、児童虐待など、子どもが被るトラプルが多くありますが、プラットファームがこれらの課題に取り組む工程において、支援者同士の信頼関係、支援者が利用者を信頼して向き合う関係、その先に、支えられた子どもや家族が社会を信じることが出来るようになる、信頼の循環が見て取れます。
プラットファームがターゲットに据えている支援の対象になりにくい潜在的な子どもたちを支えるためには、地域の人と人との関係の質を上げ、子どもの困り感を早期に発見し、相談し、程よい距離感で継続的に関わることが必要になります。そのためには、地域の中に、子どもと大人、子ども同士、大人同士、地域と行政と事業者など、様々な個人および組織の良質な関係、信頼し合える関係性を築くことが重要であり、当事業の実施過程において、信頼資本(人と人の良質な関係性)を増幅する活動は等しく存在していると考えています。
