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シニアフェロー

シニアフェロー
斎藤 哲也
人文ライター

1971年生まれ。

東京大学文学部哲学科卒業。人文思想系・社会科学系を中心に、知の橋渡しとなる書籍の編集・取材・構成を数多く手がける。編著に『哲学史入門Ⅰ~Ⅳ』(NHK出版新書)、『哲学用語図鑑 完全版』(田中正人・プレジデント社)など。著書に『試験に出る哲学──「センター試験」で西洋思想に入門する』『もっと試験に出る哲学──「入試問題」で東洋思想に入門する』『試験に出る現代思想』(NHK出版新書)、『論点で学ぶ 小論文キーワード』『ちくま現代文記述トレーニング』『読解 評論文キーワード』(筑摩書房)など。

 

ホームページ
https://saitoshokai.my.coocan.jp/

信頼資本財団について

哲学でも「信頼」は難問の一つだ。信頼は約束や契約とは違う。明示的な合意や外的な罰則で相手の行動を縛り、破られた際には責任を問うことができる約束や契約に対し、信頼にはそのような強い拘束力や確実な保証がない。
相手が完全に自分の思い通りになると確信できるなら、そもそも信頼は必要ない。むしろ、相手に裏切られ、自分の期待が外れて傷つくかもしれないという「不確実な状況」で抱かれる肯定的な期待が、信頼という態度だろう。
とすれば、信頼にはどこか「賭け」のような性質がある。そんなあぶなっかしいものを「資本」にするとは、肝っ玉が座りすぎじゃないか。だが、この大博打に心惹かれる自分がいる。これもまた信頼のなせるわざかもしれない。