
まちの力を借りて
子どもたちとともに成長しあう場をつくる
ソーシャルワーク活動
特定非営利活動法人こどもソーシャルワークセンター
こどもソーシャルワークセンターでは、学校でも家庭でもない地域の中で気軽に過ごせる
居場所づくりを中心として、学校や家庭などでしんどさを抱える子どもや若者がやってきます。ほっとする場で過ごす時間や人とのつながりの中で成長した子どもは、新しくやってくる子どもたちを受け入れるようになる循環が起こってきます。
事業内容
団体について
子どもたちが安全で安心して過ごせるまちや社会をみんなでつくる



子どもたちは生まれてくる家庭や育っていく環境を選ぶことは基本的にはできません。しかし、虐待・貧困・いじめ・体罰など守られるべき家庭や学校で人権が侵害されている子どもたちは数多くおり、そうした課題が行政や制度の壁により解決する前に社会に放り出される子もいます。そこで、子どもたちがどのような環境で育っても安全と安心を感じながら生きていく社会を目指して、地域の居場所からまちづくりに取り組んでいます。
具体的な事業や活動の内容
しんどさを抱えて生きる子ども若者が集う地域の居場所活動



1.さみしい夜を過ごす子の夕刻の居場所「トワイライトステイ」
保護者が夜遅くまで働いている、病気や障がいを抱えている、貧困や多子などで居住空間が狭い、ひとりでご飯を食べている、そんな子どもたちのための夜の活動です。夕方ごろに来て、遊んだりおしゃべりしたり、みんなで晩ごはんを食べ、まちの銭湯に入って帰る、そんなゆるやかな夜の時間をボランティアさんと過ごします。
2.学校生活に息苦しさを感じる子の日中の居場所「ほっとるーむ」
学校に行きづらい、行きたくないという子どもたちのためのお昼間の居場所活動です。基本的には少人数(2~3人)の活動になりますが、子どもにあわせて個別対応もしています。プログラムは特になく、それぞれが過ごしたいように過ごしています。センターで過ごしてから登校するという流れで来ている子もいます。
3.おしゃべりしながら食卓を囲む子ども食堂「eatalk」
現在は感染症対策として数部屋に分かれての食事となっていますが、以前は20人ほどでわいわいと食卓を囲んでいました。ただ一緒に食べるだけではなく、子ども自身のことやおうちのこと、最近嬉しかったこと、怒ったことなど、おしゃべりを楽しむ場でもあることは、感染症対策に気をつけながらも大切にしているところです。
4.仕事につくための一歩としての中間就労「ジョブキャッチ」
高校卒業や中退後、就職につながりにくい若者のための中間就労活動になります。活動は主にチャリティーグッズ製作の内職やセンターで子どもと関わる活動もあります。若者たちの中には、より自立生活支援を見据えた「生きづらさを抱える若者たちによるアウトリーチ事業」にステップアップしているメンバーもいます。
5.子どもの貧困課題でつながる若者の集い「まちなか居場所・合宿」
毎週日曜日、高校生以上の若者世代が過ごすことのできる「まちなかほっとるーむ」という居場所活動を行っているのに加え、年に数回の宿泊活動(合宿)も行っています。普段は居場所を享受する若者たちですが、合宿では自らの家庭のこと・社会のことを考える機会を設け、主体的な活動を通して若者が輝く場になっています。
事業や活動の展望
まちの人たちとつくるひとりぼっちのないまちづくりへ



1.地域の力を活かすネットワークづくり
NPOから学校・お店まで、地域の団体とのネットワークを広げています。そのネットワークを活かし、定時制高校内で行う「高校内居場所カフェ」、お寿司屋さんと連携した子ども食堂「すしっこクラブ」、美容室の協力による「ハピハピカット」、不登校の親子の居場所「びわフリ」など、ネットワークでつくる活動を行っています。
2.子どもたちの厳しい現状を変えるためのソーシャルアクション
センターでは居場所活動を行うだけにとどまらず、こうした居場所を他の場所にも増やしていくため、またそもそもの社会や制度から子どもたちの置かれた現状を変えるため、社会に向けたアクションを起こす活動にも力を入れています。1人でも多くの子どもが生きやすい世の中になるよう、私たちにできることに取り組みます。
3.生きづらさを抱える若者たちによるネットアウトリーチ事業
昨年度より始めた、休眠預金による補助金を使った新たな事業です。センターにつながる生きづらさを抱える若者を相談員として雇用し、しんどい子どもたちにネット上でアウトリーチやオンラインサロン活動を行うという二層構造の取り組みになっています。本事業の成果と見えてきた社会課題に対する提言も行います。
ご寄付のご活用内容
ご寄付は、継続支援・特別な活動に使用させていただきます



1.365日子どもたちがホッとできる居場所の保障
センターは一軒家を使ったまちの小さな居場所ですが、現在30名以上の子ども若者を受け入れ、ほぼ年中無休で開けています。それぞれが利用できるのは週1回ほどですが、その週1回のほっとする時間が厳しい現実を生きる子どもを支えています。寄付はこの居場所活動の運営費(食費、交通費、銭湯代など)に使われます。
2.普段できない“当たり前”の経験を
家族旅行の経験が少ない子たちが長期休暇に旅行やキャンプに行く体験企画や、クリスマスプレゼント・お年玉を渡す特別企画を年に数回行っています。特別な体験では「こんなん初めてやわ!」とキラキラの笑顔が見られ、明日への生きる力や希望につながっていきます。寄付はプレゼント、お年玉、宿泊活動の経費に使われます。
法人・団体名 | 特定非営利活動法人こどもソーシャルワークセンター |
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代表者 | 幸重忠孝 |
住所 |
〒520-0032 滋賀県大津市観音寺9-8 |
電話 | 077-575-4378 |
メール | office@cswc2016.jp |
URL | http://cswc2016.jp/ |