助成事業

認定特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパン

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法人・団体名 認定特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパン
住所 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科
フードサイエンス棟4階
電話 03-6686-0300
URL http://www.earthwatch.jp/

事業概要

東日本大震災によって甚大な被害を受けた河川、沿岸、干潟、田んぼ、など東北の豊かな生態系の一日も早い復興が望まれています。しかし、その過程においては、海や田んぼの生態系の豊かさや生物多様性を育む復興、「グリーン復興」を目指す、という視点が必須です。アースウォッチ・ジャパンは自然と生活が共生する復興を目指し、東北大学大学院生命科学研究科、地元NPOの方々と協働し、グリーン復興に向けた活動の一つである「沿岸生態系のモニタリング」に取り組みます。ew_p1

助成金の使途

調査に取り組む研究者の資機材調達などの必要資金への支援、および、フィールドでの調査の手伝いをするアースウォッチ・ボランティアの現地滞在費・食費などの一部補助

【グリーン復興プロジェクト概要】
  • 調査の対象:沿岸、干潟、水田など、被害を受けた生態系の変化の大きさや、残された生態系の豊かさを市民参加型のモニタリング調査を通じて把握し、その結果を復興計画立案に活用します。
  • フィールド:三陸から仙台湾に至る干潟、水田、松島湾の浦戸諸島を予定。
  • 成果物:研究者が発表する調査結果レポート。ew_p2

活動報告

◆寄付者への事業報告
  • アースウォッチ・ジャパンホームページでの進捗状況の報告。
◆社会への事業報告
  • 進捗状況は、アースウォッチ・ジャパンホームページで報告する。

年次報告

2012年6月~2013年5月

実施内容

2011年3月11日の津波による被災地で、昨年に引き続き、研究者、市民が参加し、来年度からの本格実施の為の事前調査を兼ねて以下の生態モニタリング調査を実施した。

  1. 干潟・チョウ: 宮城県浦戸諸島 寒風沢島、桂島 指導教官:東北大学占部教授、山形大学横山教授ほか。8チーム実施。
  2. 水田: 宮城県浦戸諸島 寒風沢島 指導教官:東北大学占部教授ほか。 6チーム実施

調査概要

  1. 干潟の表面及び底土中の生きものを探し、データを被災前と比較することで影響評価に役立てるとともに、種多様性の高い所や希少種の存在場所の保全に役立てる。津波がチョウの生息地に与えたインパクトを調査する。
  2. 被災した水田と、被災しなかった水田で調査をし、津波が水田の生態系に与えた影響を評価する。合計14チーム、166名の一般市民が参加した。
事業成果

2011年の試行に基づいての、本格的なプログラム開始の年となったが、waiting list待ちの応募者も大勢出るほどの人気のプログラムとなった。
アースウォッチとしては従来のプログラムに加えて、新たに200名弱のボランティアの応募受付、派遣の手配を行うことになり、多忙を極めたが、事故もなく無事に終了することができた。
この「東北グリーン復興モニタリング生き物調査」は経団連自然保護協議会の支援を受けることができ、この関係から、会員企業をはじめとした、新しく、各大手企業からの参加を得ることができた。
ファンドレイジングの一環として、信頼財団の「ありがと本」企画を当法人の会員企業各社に持ち込み、採用してもらうことができた。(日立製作所、日揮、ナイキ・ジャパン)この企画は東北復興支援と、気軽な古本の寄贈が結びついた良い企画と思う。

今後の課題

今後10年間にわたって継続していく「東北グリーン復興モニタリング生き物調査」は、一般市民からの関心を如何につなぎとめていくか、が課題である。
この「ありがと本」企画を企業、大学などに今後も持ち込み、プログラムの広報とともに、経済支援の一手段として活用していきたい。

 

2011年6月~2012年5月

実施内容

2011年3月11日の津波による被災地で、研究者、市民が参加し、来年度からの本格実施の為の事前調査を兼ねて以下の生態モニタリング調査を実施した。

  • 干潟・チョウ:8月12日?14日 宮城県浦戸諸島 寒風沢島、桂島 指導教官:東北大学占部教授、山形大学横山教授ほか。
    • 干潟の表面及び底土中の生きものを探し、出現した種類を記録する。データを被災前と比較することで影響評価に役立てるとともに、種多様性の高い所や希少種の存在場所の保全に役立てる。津波がチョウの生息地に与えたインパクトを調査する。
  • 水田:11月25日?27日 宮城県浦戸諸島 寒風沢島 指導教官:東北大学占部教授ほか。
    • 水田に生息する小さな生きものを探し、記録する。隣接地域内で、津波の被害を受け、復興した水田と、津波の被害を受けなかった水田を調べ、比較することで、津波が水田の生態系に与えた影響を評価する。

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事業成果

8月、11月双方の調査にはそれぞれ30名前後の参加を得て、2012年度の実施に向けての確実な手ごたえを得ることが出来た。

アースウォッチ・ジャパンとしては、ボランティアのリクルート方法、安全面での手配方法、遠隔地からの参加者への配慮から開催地の選択方法、など、次年度以降のプロジェクト企画にむけて、貴重な経験となった。 指導に当たった東北大学大学院(生命科学研究科)の教員各位にとっても、次年度の本格実施に向けて、フィールドにおける調査方法、多人数のボランティアのマネージメント、準備すべき参考資料の選択、安全面での対応、移動・宿舎手配、調査前後におけるレクチャーの内容確認などなど、大変有益な調査であった。

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今後の課題

生態系モニタリングにおいては回復に伴う傾向値を確認する為に少なくとも生物の3世代にわたった調査が必要であり、10年間継続調査していくことが予定されている。今後震災の記憶が遠ざかっていく社会の中で、地道に続けていく研究者に寄り添い、市民を派遣することを続けたい。また、得られた貴重なデータが確実に生態系に配慮した復興計画策定に利用されることを働きかけていきたい。

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