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【メンバーブログ32:フェロー 松榮秀士(2)】

財団メンバーによるブログ二巡目、お題は「問題の本質」です。
今回は、フェローを務める松榮秀士氏に語っていただきました。

 

「問題の本質」

 

松榮秀士(信頼資本財団フェロー)

 

 

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8月8日〜10日、マナビノバキャンプというイベントを企画運営した。

マナビノバキャンプとは、2泊3日遊びに行って帰って来たら、学校の宿題がすべて終わっているというイベントである。今回は第3回目で、村・留学も開催している久多で実施した。参加人数は生徒、大学生、社会人含め38人であった。

 

議論する時間も設け、全員で本質について議論をした。お金ですべてが買えるのか、お金を貰えれば今より勉強するか、をテーマに、最終的には「勉強とはなにか」についての議論となった。「勉強とはなにか」について話をしていると、2つの価値観があることがわかった。ひとつは、勉強することで自分の広がる興味や気付きを得るということ。もうひとつは、成績や点数などの「評価」でもって自己の努力を認めてもらうということであった。

 

中・高校生に至っては、また別の視点があった。それは「今は」評価のために勉強しているということである。それが次につながるから・・・と

 

 

大学を卒業して社会人となった年下の友達が、次々にうつ病になっていった。電話がかかってくる「しゅーしさん、働くってなんですか? 楽しいって何ですか・・・」

大学では優秀だと言われていた彼ら彼女らが、次々にしんどくなってしまう現状をみたとき、若者のせいではなく教育の問題であろうと思えた。教育を大学卒業までしっかりと受けて来た人が社会では優秀ではなくなってしまう現実を見た。

 

社会で必要であり、大学を卒業するまでに学ぶ必要がない力とはなにか。

そこに問題の本質があるように感じた。

 

社会ではチームや組織で働く。つまり、他者との関係性が必要となる、

前述したとおり、「勉強とはなにか」とは、自分の広がる興味や気付きを得るということ。努力し認めてもらうこと。この2つが現在教育を受ける側の価値観である。そこには社会で必要になる他者との関係性を学ぶという価値観がない。

大学を卒業するまで他者との関係性を学ぶ機会を持たなくても、卒業できてしまう事実がある。家庭は核家族化している。近隣住民との関係は希薄化している。学校では揉め事が起これば、距離をとる環境となりつつある。他世代や同世代でも関係性を学ぶこと、他者を知る機会が損なわれている。

社会で働く上で大事な他者との関係性を学ぶ、その根本になる、良い意味でも悪い意味でもの人間を学ぶ教育が希薄化している。その結果、社会で頼られることなく孤独を感じ、頼る相手がわからなくなる。そのことが問題の本質であるのではないか。

 

「ツクるを学ぶ環境を」

PaKTの在り方を表した言葉である。

「社会から比類なく頼られる人を育む」

PaKTの理念である。比類なく頼られるとは、孤独にならない人になるということである。

ツクるという目的を通じて、問題の本質である関係性を学び、人間を学び、家族から仲間から同僚から上司から部下から客から頼られる、常に人から頼りにされ孤独にならない人=幸せな人になってもらいたい。

 

 

  • マナビノバ|小・中・高校生勉強した先が見える塾
  • 村・留学|サステナビリティを地域社会から学ぶ留学プログラム
  • PaKT(パクト)| 教育系事業団体(任意団体)

 

PaKT統括 / 教育デザイナー 松榮秀士

 

*松榮秀士フェローの紹介ページはこちら →http://shinrai.or.jp/about/about-staff/

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