シンライノコトバ

【シンライノコトバ 正月号】future in  (フューチャーイン )

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、1月に日銀がゼロ金利政策を打ち出したことへの驚きに始まり、4月14日・16日に熊本で大地震が発生、5月に国際調査報道ジャーナリスト連合がパナマ文書の詳細を公表、同27日オバマ氏が米国の大統領として初めて被爆地広島を訪問、6日23日イギリスがEU離脱を決めました。7月には参院選で自民党が圧勝、ポケモンGOが世界現象になり、小池百合子氏が東京都知事になりました。8月には様々な不安がささやかれたリオオリンピックが無事閉幕し、11月9日にはトランプ氏が次期米国大統領に決まりました。そして12月、プーチン大統領が11年ぶりに訪日し、2011年3月以来続いてきたシリア内戦にてISが占領していたアレッポを政府軍が完全に奪回したとその政府軍が公表、日本の首相として初めて安倍晋三氏が真珠湾を訪問しました。

世界の骨格が、ギシギシと大きな変化に向けて動き始めているようなめまぐるしい年でした。

かつてのアフガニスタン、イラクのようにシリアでは日々多くの人が犠牲になり、難民が生まれ、その他の世界各地でも頻繁にテロが起こっていますが、意識しないと報道に触れる機会が少ないためか対岸の火事のように感じてしまっている惨禍。

ところがフランスやベルギーのように日本人が観光で多く訪れるなじみの深い国々でのテロや、一昨年1月のISによる日本人殺害、昨年7月の日本人7人を含む20人が亡くなったバングラデシュテロは、私たちが確かに世界の枠組みの中で暮らしていることを思い出させました。

そんな中、イギリスのEU離脱とトランプ次期米国大統領選出が、大方の専門家の予想を裏切って決まりました。

想像を絶する規模で、社会のルールが大きく変わろうとしていることを認識しなければならないのでしょう。

今まで企業は、市場ニーズを獲得する事に専念してきました。マーケットイン(顧客が望むものを作る)という視点が強調されてきました。その結果、市場は猛烈な勢いで細分化され、様々なデザインがコストの安い海外で生産され、薄利多売の市場競争が加速して行きました。「あなたが望んでいるものを作りました」とする市場の変化に振り回され、結果的に人生そのものを振り回せれている人々が大量に生産されてきました。

消費社会は、消耗社会になっていました。

そして、お金やお金で買えないはずの関係性において、社会課題が激増していきました。

暴走と破壊と不安が頂点に達しました。

今や、社会が求めているものを市場にする社会的事業家を増やし、誰もがその安心に貢献できる未来設計を実践に移す「フューチャーイン」の時代が来ています。

この時代に、希望の持てる新しい社会を構想し、新しい方法で構築し、新しい価値観に向かって実践する、そうして、信頼資本財団が、仲間と共に生命の尊厳を守る社会に貢献していくことを2017年の幕開けに誓います。

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2017年 元旦

京都議定書採択20周年、地球サミット開催25周年の節目の年に京都にて

公益財団法人   信頼資本財団

理事長   熊野 英介

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