シンライノコトバ

【 世界は変えられるはずだ!】

東日本大震災から5年目の3月。

月末に安保関連法が施行されて暮れようとしている。

この震災が縁となって知り合った友人が「悔しんだよね」とポツリと言った。
東北人は、寡黙である。
ほぼ同年代の代々専業農家の彼は続ける。
「俺さぁ、先祖から問われていると思うんだ。先祖も同じように震災を経験してきたと思う。
でもみんな諦めなかったから俺たちが居る。だから『お前達どうするつもりだ?』と
聞かれている気がするんだ。」

常に、世界で、日本で、諦めることのない人々が世の在り様を変えてきた。
変わらなかった世の中はなく、その力となったのは権力の無い人々の志と助け合いだった。

東日本大震災後に見た光景も人々の助け合いだった。被災地の人々を助けたいと3ヶ月で40万人以上*の人が集結した。
「近代化の問題が噴出した、変わらなければならない時が来た」と多くの人が話していた。
しかし、悔しいことに、その思いは瞬く間に見えづらくなり、年々、社会システムは「震災前」へと回帰しているようにも見える。

大きく人口が減少した被災地やメルトダウンした核燃料が取り出せないままの福島原発、

東日本各地で山積みになっている汚染された土や草木が、決定的に「震災前」とは違うことを示していると一方で分かっていながら、金融至上・消費社会をベースにしたシステムを変えなくても良いのだという既存の力に大きく引っ張られている。

なぜ、現実を選び理想を見ないのだろうか。

なぜ、こんなにも不安を抱えているのに、現実を変えようと動かないのだろうか。

近代システムの維持管理という訓練を学歴という名に変えて、それを幸せになる方法としてきた社会では、目の前の答案用紙に答えを書く事が大事で、幸せになる新しい社会システムを作る理想には、目が向かないのだろうか。

人間と自然をコストにして発達した行き過ぎた工業化社会と言う近代システム。

現代人は、複雑で極大化した工業文明を変えなければ幸せになれない。
行き過ぎた工業化社会に頼らなくても幸せになれる証明すれば、世界は変えられる。

循環するエネルギーと資源で自立できる社会システムを作れば世界は変えられる。

人間関係と自然をコストでなく、資本に出来れば世界は変えられる。

そんな方向にみんなで動けば、世界は変えられる。

「悔しんだよね」一緒に動いてくれる人が少ない事が。
否!

その数を増やしてみせる、そして一緒に変えてみせる。

無念な思いで亡くなっていった人達のために。

社会を変えながら人類を守ってきた人達のために。

今を苦しみながら生きている人達のために。

 

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2016年 3月

信頼資本財団 理事長 熊野英介

*参考:ボランティア活動者の推移(社会福祉法人全国社会福祉協議会)

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2016.3.11

被災地と連携し、日本各地で未来への明かりを灯す「喜望のランプ」プロジェクトを始動しました。

ご支援・ご拡散をどうぞよろしくお願い致します。

 

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