シンライノコトバ

2015年 新年のご挨拶【 弱者なれども勇者なり 】

新年明けましておめでとうございます。
 
    昨年は、大変お世話になりました。今年もよろしくお願い申し上げます。
弊財団も7年目を迎えました。無利子、無担保、無保証で始めた共感融資も当初は、リスクが高いと仲間で喧々諤々の意見が出て、恐る恐るのスタートを切りましたが、誰一人現在は焦げ付きもなく返済がバトンリレーのように続いています。
信頼される人間の強さを改めて感じています。
    しかし、世の中は益々孤独が蔓延しているようです。一向に減らない自殺や引きこもりなど。京都を中心に活動して丸二年が経ちました。この二年間で信頼資本 財団をテーブルにして多くの人達が、寄り添って来てくれました。各々は、小さな風ですが、その風が影響し合い少しづつですが、熱を帯び出しました。
 
進化とは、強者の論理ではありません。
 
   約35億年前に生命は灼熱の海から生まれました。そして、カンブリア紀の終わりごろの約5億年前、アランダスピスと呼ばれる内骨格を持った魚らしい生物 が生まれました。その頃に激しい地殻変動で大量の雨が降り、巨大な川が出現しました。海の中ではの強い肉食の生き物やそれから逃れるために大きな体を持つ 生物が、適者生存の力で繁栄をしていました。弱者は川に逃げ込むしかありません。はじめて川へ進出した魚は、プテラスピスと呼ばれています。しかし、海と 川では塩分濃度が異なるので腎臓という機能を発達させ、塩分濃度の違いを乗り越えるための仕組みを作りました。しかし、弱い者達が勇気を持って逃げ込んだ 川も適者生存の競争が激しくなり、3億6000万年前に魚達は内臓を守る肋骨が形成され陸へ上がる準備して、私たちの祖先イクチオステガは陸地へと向かっ たのです。最古の魚が川を目指してから1億年以上過ぎていました。両生類の誕生です。
   そして、両生類がいた川辺も競争が激しくなり、水から離れて内陸に逃げていきました。その結果、からを持つ卵を持つようになり、繁栄を謳歌しました。
しかし、地球は活動期に入り火山からの発生するガスが温暖化を促進させていきました。そして、2億年前のジュラ紀が始まる頃に酸素濃度は極小になります 。
 
   その結果、卵で産む生物から胎内で育てる方が酸欠にならないので哺乳類が進化します。温暖化が哺乳類に進化させました。そして、住みやすい森に類人猿が 生息し、地球の激変で500万年前に森が消滅して、豊かな森から追い出された弱い祖先は、400万年前 サバンナで暮らすアファール猿人(ルーシー)と呼ばれる2足歩行し脳の重さ400グラムの類人猿に進化し、10万年以上前にアフリカに住んでいた1人の女 性を祖先とすることがわかっています。
   そして、人類は7万年前に数百人規模の集団でアフリカ大陸を離れました。7万年前にアフリカ大陸を出た人類の一団は、中東地域を横切り中央アジアに入り、シベリアに4万年以上前、1万2千年前には、中国にたどり着き稲作が行われるようになりました。
 
   このように、弱い我々は、海から川へ、川から水辺へ、水辺から森へ、森から原野へ、アフリカからユーラシアへ、ユーラシアから南北アメリカやオセアニアへ。既得権益者との競争に負けて、新天地を目指したのです。
 
   つまり進化の行動原理は既得権益者との競争をするのでなく、自己革新力で新しい生息域を開拓し、新しい食料(収入源)を吸収するために自己改革をしていった、弱者なれども勇者達だったのです。仲間と夢を共有し集団となって、新天地を切り開いていったのです。
 
  真の勇気とは、古い自分の価値を捨て、自己保身や自己防衛する保守的な心を捨てることであり、同じ志を持った仲間と新天地を目指すことです。
 
    我々も生物として、この勇気と社会性に習い「人間は信頼に足る存在である。」という希望の元、2015年が戦後70周年、オームサリン事件、阪神淡路大震災20周年を迎える節目の年だから「理想元年」のスタートを切りたいと思っています。
   信頼という感じるしかない資本を結集して、新しい時代作りを具体的に始めましょう。
 
2015年   元旦    理事長  熊野英介

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